名刺のおはなし

むろさん

2011年09月22日 00:46

僕の知り合いに
名刺の肩書きに旅人を名乗る人物が二人います。
独りは 漢字二文字でストレートに「旅人」
もう独りは英語で、「traveller」です。
この二人に共通するのは
肩書きの意味ばかりでなく、
人が命ある間の生き方を、自分自身と他者へ
問いかけるところにあります。

こうした「人」としての肩書きを持った名刺は
名刺とはなんぞや?を改めて問いかけてきます。
しかも新鮮に!
私どもの店(はんこ倶楽部)へ名刺を作りに訪れる
お客さんの93パーセントは既存の肩書きをつけて
注文なさります。ところが、残りの7パーセント
の方々はこれといった肩書きには収まらない、
ライベート系の名刺をお作りになられます。
さらに分けるとすれば
①自分のライフワークを世の役に立てたい半ビジネス名刺。
②個人を名乗るオフィシャル名刺。
この2系列と言えるでしょう。
①の半ビジネス系は定年後の余生を社会への恩返しに使いたい。
という大義名分が根底にあります。
定年組ではない方々は理念・理想・人生哲学を伝えようと
行動に出たアクティブ派と言えそうです。
アナリスト・コンサルタント・コーディネーター・サポーター・
アドバイザー・コーチ・・などの言葉が肩書きに寄り添います。
傾向としては市場競争論理や資本論理からは距離がおかれ、
勝ち負けとは対極に位置しています。

名刺に戻りましょう・・・。
①の既存の枠に収まらない肩書きの名刺は
自分を救済したい希求の現われのように感じます。
そのような名刺を作り上げるに求められるのは
メッセージやコンセプトの表記です。
来店の前に何度も何度も 自分自身と話し合ってみてください。
なかなかいい言葉が見つからないようでしたら
相談に来てください。
私に知恵はありませんが あなたを映す鏡にはなれるでしょう。
言葉とは想いのほか、あなたの身近かな処に在るものなのです。



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